どうもこんにちは!まろんです!
今日はフリードのメーター燃費表示、実は思ったより甘いんじゃないか…という長年のモヤモヤに手をつけてみようと思います!うちはFREED HYBRID(GB7)に乗っていて、3年間コツコツCarScannerで走行ログを取り続けてきました。前回の記事ではOBD実測から27.449km/Lという燃費を計算しましたが、そのとき気づいたんです。「運転席のメーター表示とOBD実測、ちゃんと比べたことなかったな…」って。
給油した実感と、メーター表示の燃費がなんとなく合っていない気がする…そんなモヤモヤ、皆さんにもありませんか?今日はその疑問に、正直に向き合ってみようと思います!
そもそも「燃費計は甘い」ってどういう意味?国も認めている乖離の話
「燃費計は甘い」とよく言われますが、実はこれ、国も正式に認めている話なんです。国土交通省と経済産業省は2017年7月4日、連名でこう発表しています。
カタログ等に表示される燃費に比べ実際の燃費が最大4割下回るとの指摘があります
国土交通省・経済産業省 報道発表、2026年8月9日確認
最大4割ですよ…!これを受けて2018年10月からは、WLTCモード燃費に加えて「市街地」「郊外」「高速道路」の3モード別燃費も、新型車のカタログに表示することが義務化されました。乖離の理由は走行環境や運転方法の違いによるもの、とされています。
カタログ燃費・車載メーター・OBD実測は「測っているもの」が違う
ただ、一度整理しておきたいことがあります!今の「最大4割」はカタログ燃費(WLTCモード)と実際の走行全体の話で、今日調べたい車内メーターの平均燃費表示とは別物なんです。混同されがちですが、算出する主体からして違います。
| 測り方 | 算出する主体 | 給油タイミングへの依存 | 自分で検証できるか |
|---|---|---|---|
| カタログ燃費(WLTCモード) | 国の審査機関 | 依存しない | 個人では再現不可 |
| 車載メーターの平均燃費 | 車のECU(算出式非公開) | リセット時期に依存 | 数字は見えるが検証不可 |
| 満タン法 | 運転者本人 | 強く依存(基準が曖昧) | できるが手間がかかる |
| OBDロガー実測 | OBDポートのECU内部値 | 依存しない | 集計方法次第で検証できる |
うちがやっているのは一番下の「OBDロガー実測」です。満タン法はやっておらず、給油のたびにレシートと走行距離を記録するタイプでもなく…別記事で解説しているOBDのログにすべて頼っています!
正直に言うと、うちの車の「メーター表示」の記録は取っていません
ここが今回いちばん正直に書きたいところです。うちには残念ながら、走行ごとのメーター表示値そのものを記録したデータがありません。CarScannerで取っているのはOBDポート経由でECUから直接読み出した距離・燃料の累積カウンター値で、運転席の「平均燃費」表示自体は保存していませんでした。今思えば、これも一緒に記録しておけばよかった…と後悔しています!
なので「メーター表示は実際より何%甘いか」という直接比較は、今回できません。できないものはできないと、正直に書いておきます。
ただ、手がかりが無いわけでもないんです。3年前に書いた記事で、私は当時「私の平均は25.4km/L」「28km/L程度」「この前は27km/Lでした」と書いていました。アプリかメーターの表示をそのままメモしたもので、どちらの表示か、どう計算された数字かは正直よく分かりません。
同じ時期(2023年3〜7月)のOBD実測を計算し直すと、距離加重で27.449km/Lでした。3つの自己申告と並べても大きくは外れていません。でも「メーター表示は実測より甘かった」と結論づけるには母集団も算出式も違いすぎます。これは今回の比較の答えとしては扱わないことにしました。
OBD実測なら「1つの正しい数字」が出るのか?ここにも計算方法の差がありました
じゃあ「メーター表示」との比較は諦めて、OBD実測だけに絞ればスッキリ1つの数字が出るのか。今回改めてログを見直してみたら、実はここにも小さくない差がありました!
同じ121ログから、燃費が2つ出てくる
2023年3月11日〜7月4日の121ログのうち、条件を満たした116ログを集計すると、次の2つの数字が出ます。
- 距離加重の燃費(合計距離÷合計燃料):27.449km/L
- トリップごとの燃費の中央値:27.382km/L
その差は0.067km/L。小さいと言えば小さいんですが、同じログ・同じ期間から計算方法を変えただけでこれだけ数字が動くのは、正直ちょっと意外でした!「うちの実燃費は27.449km/Lです」と言うか「27.382km/Lです」と言うかは、実は書き手の選び方次第だったりします。
短いトリップだけで6.5km/L以上の差が出た
距離帯で分けるともっとハッキリします!0.5〜5km未満の短距離トリップ(n=6)は距離加重20.994km/Lでした。一方10km以上のトリップ(n=105)は27.519km/L。その差はなんと6.525km/L、率にして23.711%です。
ただし距離と燃費の相関はSpearman ρ=0.205(n=116)と弱めで、「長く走ればとにかく伸びる」というほど単純でもありませんでした。
速度が上がるほど、月によっても燃費は動く
平均速度と燃費の相関はρ=0.576(n=116)とそこそこ強めでした。信号待ちの多い道か流れの良い道かで、これだけ変わるんですね!
- 速度が遅い下位グループ:速度中央値16.891km/h、燃費中央値25.758km/L
- 速度が速い上位グループ:速度中央値28.204km/h、燃費中央値28.980km/L(差3.222km/L)
月別に見ても、けっこう上下しています。気温データがほとんど取れていないので季節のせいとは断言できないんですが…数字だけ見ると、月によってこんなに動くのかと正直驚きました!
| 月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月(4日まで) |
|---|---|---|---|---|---|
| 燃費 | 27.003km/L | 28.351km/L | 27.190km/L | 26.780km/L | 29.405km/L |
4月と6月を比べると差は1.571km/L、率にして5.54%でした。7月は4日までの部分月なのでnも少なく、参考値として見てください。
ちなみに「EV走行らしさ」の代理指標(速度1km/h以上・エンジン回転数50rpm以下)でも、比率が高いログほど燃費がやや高い傾向がありました。差は+1.374km/L(ρ=0.334)。ただし正式なEVモードのPIDではなく、あくまで代理判定です。
満タン法・車載メーター・OBDロガー、結局どれが「正確」なのか
ここまでで分かったのは、OBD実測ですら「1つの絶対的な正解」ではない、ということです。だとすると車載メーターの表示はどうなんでしょうか。
Honda公式サイトで確認できる現行モデル(2025年)のオーナーズマニュアルには、マルチインフォメーションディスプレイの平均燃費についてこう書かれています。
表示される平均燃費は実際に走行した燃費と異なる場合があります
Honda公式 FREED 2025 オーナーズマニュアル、2026年8月9日確認
うちのGB7は先代モデルなので、このマニュアルがそのまま当てはまるとは言い切れません。ただ、現行のFREED e:HEVのマニュアルにも同じ趣旨の注記がありました。Hondaとして一貫して「メーター表示はあくまで目安」という案内をしているようです。
しかもマニュアルによれば、平均燃費はトリップメーターA・Bと連動して「一定時間ごとに更新」される仕組みで、具体的な更新間隔や計算式は開示されていません。停車時や低速走行中にトリップメーターをリセットすると、そこから燃費計算がやり直しになる、とも書かれています。つまりいつリセットしたかで数字が変わりうる、ということです。
「これが唯一の正しい燃費」と言い切れる方法は、実はどれもない。満タン法もメーターもOBDも、それぞれ違うクセを抱えたまま数字を出している。これが今回いちばん驚いた発見でした!
測り方の限界(正直に書いておきます)
- 車載メーターの表示値そのものは未記録で、直接比較はできていません
- 冷却水温・外気温・エンジン負荷のPIDはごく一部のログにしかなく、気温や季節を原因と断定できません
- 示した相関はすべて観察相関で、因果関係の証明ではありません
- 満タン法による給油記録もうちにはありません
- 私1台・3年分のログの傾向であり、他の車に一般化はできません
この記事が役に立たない人
- 「メーター表示は実際より何%甘いか」を知りたい方:メーター表示の記録がそもそも無く、直接比較ができていません
- 満タン法での実測データを求めている方:うちに給油記録はなく、OBDロガーのデータのみです
- 車載メーター固有の乖離幅を知りたい方:分かったのはカタログ燃費(WLTCモード)との乖離(国交省発表)までで、メーター固有の乖離幅は公式情報でも見つかりませんでした
- グレード・年式が違うフリードの方:うちはGB7のi-DCDハイブリッドです。現行のe:HEVや先代のガソリン車では機構自体が異なります
- 「これをすれば一致する」という対策を求める方:一致させる方法自体、今回の調査では見つけられませんでした
うちが実測に使っている機材
最後に、今回の実測に使っている機材だけ紹介しておきますね。OBD2ポートに挿すアダプタとスマホアプリの組み合わせで、うちが使っているのはOBDLink MX+です。iPhoneでもAndroidでも使えるのが決め手でした。
OBDLink MX+(Bluetooth OBD2アダプタ)
Amazonで見る次はメーター表示の値もあわせてログできないか、方法を考えてみたいと思っています。取得・解析の具体的な手順は、こちらの記事で詳しく解説しています!


よくある質問(FAQ)
Q1. 結局、フリードの燃費計は甘いんですか?
正直、判断できませんでした。車載メーター表示の記録がなく、直接比較する材料がないためです。OBD実測の数字自体も、集計方法だけで0.07〜6.5km/L規模で動くことは分かりました。
Q2. 満タン法とOBDロガー、どっちのほうが実燃費に近いですか?
単純比較はできません。満タン法は給油タイミングに精度が左右され、OBDロガーも距離加重か中央値かで数字が変わります。どちらも一長一短だと思っています。
Q3. カタログ燃費と実際の燃費、どれくらい差がありますか?
国土交通省・経済産業省は2017年、「カタログ等に表示される燃費に比べ実際の燃費が最大4割下回るとの指摘がある」と発表しています。ただしこれはWLTCモードのカタログ値と実走行全体の話で、車載メーターとの比較ではありません。
Q4. 車載メーターの平均燃費は、どうやって計算されているんですか?
Honda公式マニュアルによれば、トリップメーターA・Bと連動して一定時間ごとに更新される仕組みとされています。ただし具体的な更新間隔や計算式は開示されていませんでした。
Q5. 自分の車の実燃費を知りたい場合、どうすればいいですか?
OBDポートにアダプタを挿してログを取る方法があります。うちはOBDLink MX+とCarScannerというアプリを使っています。詳しい手順は上のリンク記事にまとめているので、よければどうぞ!
まとめ
今日はフリードの燃費計が甘いかを調べようとして、思っていたのとは違う結論にたどり着きました。整理するとこんな感じです。
- できなかったこと:車載メーター表示とOBD実測の直接比較(記録が無いため)
- 分かったこと:OBD実測の燃費自体も、距離加重か中央値か、短距離トリップを含むか、速度や月によって0.07〜6.5km/L規模で動く
- 公式に分かっていること:カタログ燃費(WLTCモード)と実走行の乖離は国が「最大4割」と発表している。ただし車載メーター固有の乖離幅は公式には見つからなかった
- 次にやりたいこと:車載メーターの表示値も一緒にログを取れる仕組みを考えたい
「メーター表示とOBD実測を比べる」という当初の目論見は、正直空振りに終わりました。でも「そもそも燃費という数字自体、測り方でこんなに動くんだ」という発見は、なかなかの収穫だったと思っています!次はメーター表示もちゃんと記録して、リベンジしたいと思います。では今回はこの程度で〜!

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