どうもこんにちは!まろんです!
今日はちょっと地味だけど、CarScannerでログを取っている人には実はけっこう刺さる話をしようと思います。「CarScannerのログファイルが途中で変な繋がり方をしていた」問題です!
きっかけは、うちのFREED HYBRID(GB7)の3年分のログを使って「実燃費を検証する記事」と「EVならない病を調べる記事」を書いていた時でした。1本のCSVファイル=1回の運転(1トリップ)のはずなのに、データを開いてみると「あれ、これ1回の運転にしては経過時間が長すぎない…?」というファイルがちょいちょい混ざっていたんです。皆さんもOBDでログを取っていて、想定より妙に長いファイルや、逆に何分かで切れた短いファイルを見て「なんで?」と首をかしげたこと、ないでしょうか?
結論から言うと、原因はCarScanner側の仕様でした。今日はその仕様と、実際にどう運用すればいいか、そしてもう繋がってしまった過去のログをどう見分けるかまで、正直に書いていきます。
症状——「これ、おかしくない?」揃うはずのログが1本に繋がっていた
私は普段、CarScannerで記録したCSVを1本=1回の運転(1トリップ)として扱って分析しています。実際、分析スクリプトのメモにも「1 CSVを1トリップとして扱った」と明記してあるくらい、これは分析全体の前提になっている考え方です(自分の分析メモより)。
ところが3年分のログを見返していると、明らかに1回の運転にしては長すぎるファイルがありました。逆に「え、こんな短時間で切れてるの?」という細切れのファイルもあります。最初は「エンジンを再始動するたびに新しいファイルに分かれるはず」と思い込んでいたので、正直かなり戸惑いました。
原因の切り分け——公式ドキュメントで判明した「保存」のトリガー
CarScanner公式サイトのData recordingページを確認してみたところ、答えは明確に書かれていました(CarScanner公式・2026/08/07現在)。
記録データがファイルとして保存されるのは、「Disconnect」ボタンをクリックした時、または「Record data(データ記録)」オプションをオフにした時の2つのケースだけ、と公式に明記されています。
CarScanner公式・Data recordingページ、2026年8月7日確認
つまり、ファイルの区切りを決めているのはエンジンの始動・停止(イグニッション)ではなく、手動のDisconnect操作だったんです。エンジンを切って、また掛けて…を繰り返しても、Disconnectを押さない限りは同じファイルに記録され続ける、ということになります。
さらに公式ページには、もう1つ気になる注意書きもありました。記録中にDisconnectする前にアプリを終了した場合や、記録中に「Data recording」の画面に移動してしまった場合、その時点で記録していたファイルは一覧に見当たらなくなる、とのことです。つまり「繋がりすぎる」だけでなく、「そもそも保存されない」というパターンもあるということですね。
ファイルの命名規則は「記録開始日時(YEAR-MONTH-DAY HOUR-MINUTE-SECOND形式)」がベースになっています。これも「1回の記録開始からDisconnectまで」が1ファイルという単位で管理されている構造を裏付けています。
なお記録される中身についても、画面に表示中のパラメータの数値データのみが対象で、テキスト値は記録されないそうです。保存形式はBRCというCarScanner専用の内部形式で、CSVへのエクスポートも可能ですが、iOS版とAndroid版でエクスポート手順が異なると公式に明記されています。
OBD機器を車両に接続してデータを取得する行為そのものは、車両や機器の組み合わせによっては不具合の原因になりうるものです。あくまで自己責任での利用となり、ディーラーやメーカー保証の扱いに影響する可能性もある点はご承知おきください。
自分のログでも裏取りしてみました
「イグニッションで区切られない」というこの仕様、実は自分の3年分のログの数字からも裏が取れていました。2026年の98本のログについて、各ファイルの先頭の経過秒数(SECONDS列の最小値)を見てみると、0秒から始まっていたファイルは98本中0本でした。中央値は37,928.2秒です(自分のログの観察値・EVならない病の調査記事の自己検証メモより)。
もし「1本のCSV=1回のイグニッションサイクル」という前提が正しければ、記録開始とほぼ同時にエンジンもかかるはずなので、0秒に近い値から始まるファイルがもっとあってもよさそうなものです。でも実際は1本もありませんでした。EVならない病を調べていた時にも、同じ理由で「CSVファイルの区切り=エンジンの再始動」という当初の想定を捨てざるを得ませんでした。仕様書を読んで納得はしていたものの、自分のログの数字でもう一度突きつけられると、地味にへこみますね…。
解決手順——降りる前にDisconnect、乗る前に記録オンを確認
原因が分かれば、やることはシンプルです。
- 乗る前に、CarScannerの「Data recording」がオンになっているか確認する:公式でも、接続の前にオンにしておくことが推奨されています。
- 運転が終わって車を降りる前に、必ず「Disconnect」ボタンを押す:これを忘れると、次に乗った時の記録が同じファイルにそのまま繋がります。
- 記録中に不用意にアプリを閉じたり、「Data recording」画面へ移動したりしない:公式ヘルプにある通り、その状態で切ってしまうとファイルごと見当たらなくなることがあります。
私はOBDLink MX+というBluetoothアダプタをCarScannerに繋いで記録していますが、Bluetooth接続の相性やアダプタの挙動は車両・機器の組み合わせによって差が出ることがあります。取り付け・利用は自己責任の範囲で、ディーラーやメーカー保証の扱いに注意しつつ試してみてください。
ScanTool OBDLink MX+(Bluetooth OBD2アダプタ・iOS対応)
この記事の話の元になった3年分のログ(2023年121本・2026年98本)も、全部これで取っています。
Amazonで見る補足ですが、「複数回の乗り降りをあえて1本のファイルにまとめたい」というケースもあると思います。その場合はむしろDisconnectしない、という選択もアリです。ただしトリップ単位で燃費などを分析したい場合は、1回の運転=1ファイルに揃えておいた方が、後々の集計がずっと楽になります。
すでに繋がってしまったログを見分ける方法
「もう何本も繋がった状態で溜まっている…」という方向けに、後から見分ける方法も書いておきます。私がEVならない病の検証記事で実際に使った方法です。
ファイル内の経過秒数(SECONDS列)を時系列に並べて、数値が大きく飛んでいる箇所を探します。加えて、冷却水温のデータが取れている場合は、水温がいったん下がってから再上昇している箇所も合わせて見ます。これは「長く駐車してから、また乗り直した痕跡」です。この2つを組み合わせると、1本のファイルの中に本来の運転の区切り(サイクルの境目)が何箇所あるかを、後からある程度推定できます。
ただし、これはあくまで推定です。エンジンの始動・停止を示す信号そのものを記録しているわけではないので、「ここで区切れている」と言い切れるものではありません。うちでも、この境界推定の閾値をいくつか変えて試したことがありますが、結果には幅が出ました。「だいたいこのあたりで区切れていそうだ」という参考情報として使うのが実用的だと思います。
それでも直らない・分からないこと
正直に書いておくと、公式ドキュメントを読んでも分からなかったことがいくつかあります。
- Bluetooth/Wi-Fiが意図せず切断された場合(電波不良・車両側の電源断など、Disconnectボタンを押していない場合)に記録がどう扱われるかは、公式ページに明記が見当たりませんでした
- 自動再接続機能があるかどうか、あるとして再接続時に新しいファイルへ分かれるのか、同じファイルに続けて記録されるのかも、公式な記載を見つけられませんでした
- 1回の運転を意図的に複数ファイルへ分割する機能や、逆に複数ファイルを1本に結合する公式機能があるかどうかも、公式ページからは確認できませんでした
これらは「未確認」「不明」として、分かっていることと分けて書いておきます。もし公式サポートに問い合わせて分かったことがあれば、追記したいと思います。
再発予防のためにやっておきたいこと
- 乗車前に「Data recording」がオンかどうか確認する習慣をつける
- 降車時は毎回、反射的に「Disconnect」を押す(アプリを閉じる前の一手として体に覚えさせる)
- 記録中はアプリを不用意に閉じたり、他の画面に移動したりしない
- 定期的にログの本数と長さをざっと見返し、明らかに長すぎる・短すぎるファイルがないかチェックする
この記事が当てはまらない人
念のため書いておきますが、この記事の対処がそのまま当てはまらないケースもあります。CarScanner以外のロガーアプリを使っている方は、保存トリガーの仕組みが異なる可能性があるので、この記事の内容がそのまま当てはまるとは限りません。また、すでに毎回きちんとDisconnectを実行できていて、ログが繋がる症状が出ていない方には、そもそもこの記事で紹介する対処は必要ありません。
よくある質問
Q1. Disconnectを押し忘れたらどうなりますか?
次に乗った時の記録が、同じファイルにそのまま繋がります。イグニッションでは区切られないため、何回エンジンを掛け直しても、Disconnectを押すまでは1本のファイルとして記録され続けます。
Q2. Bluetooth接続が勝手に切れてしまった場合はどうなりますか?
正直なところ、公式ページにこのケースの扱いは明記されていませんでした。手動でDisconnectを押した場合と同じ挙動になるのか、別の扱いになるのかは未確認です。
Q3. 繋がってしまった1本のログを、後から複数のトリップに分割する公式機能はありますか?
公式ページからは見当たりませんでした。私は経過秒数の飛びや水温の推移を見て、自分でCSVを区切って分析しています。この下処理の考え方はCar ScannerProのデータをグラフ化する記事で扱っているので、興味のある方はそちらも参考にしてみてください。
Q4. 記録(Data recording)はいつオンにすればいいですか?
公式では、接続の前にオンにしておくことが推奨されています。接続後にオンにすることもできますが、推奨は接続前です。
Q5. iPhoneとAndroidでエクスポート手順は同じですか?
いいえ、公式ヘルプでも「iOS版とAndroid版でエクスポート手順が異なる」と明記されています。詳しい手順はお使いのOSに合わせて公式ヘルプを確認してみてください。
もう少し詳しい分析の実例も見てみたい方は、こちらもどうぞ!



まとめ:ログが変だったら、まずDisconnect忘れを疑う
CarScannerのログが想定より長すぎたり、逆に細切れだったりしたら、まずは「Disconnectを押し忘れていないか」を疑ってみてください。ファイルの保存トリガーは、エンジンの始動・停止ではなく、あくまで手動のDisconnect操作(か記録オフ)です。
- 原因:ファイルはDisconnectボタンを押した時か、記録をオフにした時にしか確定しない(公式仕様)
- 予防:乗る前に記録オン確認、降りる前に必ずDisconnect
- すでに繋がった分の見分け方:経過秒数の飛びと、冷却水温の下降→再上昇の組み合わせで境界を推定する(確定情報ではなく参考情報)
- 分からなかったこと:意図しない切断時の扱い、自動再接続の有無、公式の分割・結合機能の有無
地味な話ではあるんですが、トリップ単位で分析しようとしている方には結構クリティカルな仕様だと思います。私も自分のログでこれに気づくまで、結構な数のファイルを「なんか変だな」と思いながら放置していました…。同じように首をかしげている方の参考になれば嬉しいです。では今回はこの程度で〜!

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