どうもこんにちは!まろんです!
今日は「フリードハイブリッドって高速だと燃費が悪くなるんでしょ?」と夫からよく聞かれる話について、Honda公式のスペックと自分のログの両方から確かめてみようと思います!
うちは実家に帰省するとき、下道でのんびり行くか高速を使うかで毎回ちょっとした相談になります。夫は「ハイブリッドは高速だとガソリン車とそんなに変わらないんでしょ?」と言うんですが、私は「感覚では分かる気がするけど、数字で見たことないな…」とずっと思っていました。皆さんも、高速道路に乗るたび、なんとなく燃費計をチラ見してしまう…なんてことありませんか?
というわけで今回は、Honda公式のWLTCモード値と、私が3年前から溜めているOBDログを使います。「フリードHV(GB7)は高速だと燃費が伸びるのか、落ちるのか」を正直に検証してみます。先に言っておくと、綺麗に白黒つく話ではありませんでした!
まずはHonda公式のWLTCモード値で確認します
WLTCモードというのは、「市街地」「郊外」「高速道路」の3つの走り方を組み合わせた国際的な燃費測定モードです。市街地は信号や渋滞の影響を受ける走行、郊外はあまり影響を受けない走行を想定しています。高速道路は文字通り高速道路等での走行を想定していると国交省・経産省・日本自動車工業会の資料に書かれています。
フリードHV(GB7・SPORT HYBRID i-DCD)のWLTCモード公式値を並べると、こうなります。
| モデル | 市街地 | 郊外 | 高速道路 |
|---|---|---|---|
| 2022年6月〜2024年5月モデル | 17.9km/L | 21.6km/L | 22.0km/L |
| 2019年10月〜2022年5月モデル | 17.7km/L | 21.5km/L | 21.9km/L |
(出典: Honda公式サイト2024年モデル・2022年モデルのアーカイブページ)
ここで注目したいのが伸び方の違いです!市街地→郊外は+3.7km/L(+20.7%)伸びるのに、郊外→高速道路は+0.4km/L(+1.9%)しか伸びていません。しかも2019年モデルでもほぼ同じ伸び幅だったので、2世代連続で同じパターンでした。
同じページに載っているガソリン車(1.5L i-VTEC)の値も並べてみると、もっとはっきりします。ガソリン車は郊外→高速道路で+1.3km/L(+7.4%)伸びていて、ハイブリッド車の伸び率(+1.9%)よりずっと大きいんです。つまり高速道路になると、ハイブリッドの伸びしろはガソリン車より小さいというのは、Honda公式の数字からも読み取れます。
なぜハイブリッドは高速だと伸びにくいのか
Honda公式のi-DCD技術解説を見ると、理由がなんとなく分かります。Honda公式テクノロジーサイトにはこうあります。「発進や市街地でのクルーズなど、モーターが得意とする領域では、クラッチがエンジンを切り離すことで効率的なEV走行を行います」。一方で「高速クルーズなど、エンジンで効率良く運転できるシーンでは、エンジンのみの駆動力で走ります」とも説明されているんです。
つまり高速巡航はもともと”モーターの得意領域”ではなく、エンジン主体で走る設計なんです!しかも回生ブレーキはアクセルを戻した時・ブレーキを踏んだ時に効くものなので、一定速度で走り続ける高速巡航中は出番自体が少なくなります。JAF公式のエコドライブ解説でも「高速走行時は空気抵抗に負けない大きな駆動力を必要とするため、ガソリンエンジンの力も必要です」と説明されています。ハイブリッドでも高速では純エンジン車に近い走り方になる、というのは公式情報からも裏付けが取れました。
自分のログでも確かめたい。ただし「高速道路の区間」を切り出せないという限界があります
ここからは私自身のOBDログの話です。ただ最初に正直に書いておくと、うちのログには「この区間は市街地」「ここは高速道路」というラベルがありません。GPS座標も道路種別を判定できる情報も入っていないんです。
なので今回は、トリップごとの「平均速度」を代わりの物差しにして、速度帯別に燃費を比べる形で代替します。市街地・郊外・高速道路という区分そのものではなく、あくまで速度帯という切り口です!
使ったのは2023年3月11日〜7月4日に記録した121本のログのうち、燃費の集計条件を満たした116本です。合計2,257.884km・82.257Lで、距離加重燃費は27.449km/Lでした。
そしてもう一つ、正直に言わないといけないことがあります。このログの中で記録されていた最高速度は、91.0km/hでした。トリップの平均速度は、中央値20.478km/h、時間加重平均でも21.664km/hです。正直、思っていたよりだいぶ低くて、自分でも「え、そんなもんだったっけ…」と驚きました!つまりこのログには、高速道路を80〜100km/hで巡航し続けるようなトリップは、ほぼ含まれていないと考えたほうがよさそうです。「フリード 高速 燃費」で検索してきてくださった方には申し訳ないのですが、今回のログは実質「街乗り〜郊外路寄り」の範囲に収まっています。Honda公式のWLTC「高速道路モード」が想定するような走り方とは違う、という前提で読み進めてください。
速度帯別に見ると、平均速度が速いトリップほど燃費は良かった
前置きが長くなりましたが、ここからは実際の集計結果です!
有効な116トリップを平均速度で並べて、下位25%(遅いグループ)と上位25%(速いグループ)を比べると、こうなりました。
| グループ | トリップ数 | 平均速度の中央値 | 燃費の中央値 |
|---|---|---|---|
| 遅いグループ(下位25%) | 29本 | 16.891km/h | 25.758km/L |
| 速いグループ(上位25%) | 29本 | 28.204km/h | 28.980km/L |
差は+3.222km/Lです。平均速度と燃費の相関を統計的に見ても、Spearmanの順位相関係数はρ=0.576(n=116)で、はっきりした正の相関がありました。速度の記録が80%以上残っている98本に絞るとρ=0.625とやや強まります。「平均速度が速いトリップほど燃費が良い」という傾向自体は、うちのログでもくっきり出ていました!
ちなみに距離帯別に見ても近い傾向があります。20km以上のトリップ(距離加重28.438km/L・n=35)は、10〜20km未満のトリップ(26.722km/L・n=70)より燃費が良い結果でした。ただし距離と燃費の相関はρ=0.205(n=116)とかなり弱く、「長く走れば必ず燃費が伸びる」とまでは言い切れません。
仮説の答え合わせ:「高速だと燃費が伸びない」は今回のログでは判定できませんでした
ここが今回いちばん正直に書きたいところです!
Honda公式のWLTC値では「市街地→郊外は大きく伸びるが、郊外→高速道路はほぼ横ばい」というパターンでした。一方うちのログでは「平均速度が速いトリップほど燃費が良い」という、右肩上がりの傾向が出ています。一見、矛盾しているように見えますよね?これ、書いてて私も一瞬『あれ?』ってなりました!
でも実はこれ、矛盾ではないと思っています。理由は単純で、うちのログの「速いグループ」の平均速度は28.204km/hしかありません。これはWLTCモードの区分でいうと、高速道路どころか郊外モードにすら届いていない速度域なんです。つまり私が今回「速い」と呼んでいたトリップは、WLTCでいう市街地→郊外の伸びを見ているにすぎません。郊外→高速道路の部分は、そもそもうちのログの中に存在していない可能性が高いんです。書きながら「そういうことか」と自分でも納得しました!
なので結論はこうなります。「フリードHV(GB7)は高速だと燃費が伸びにくい」というHonda公式の傾向を、うちの実測ログで裏付けることも、否定することもできませんでした。ちょっと悔しいですが正直に言って、判定不能です!今回分かったのは、あくまで「街乗りの中でも、信号待ちが少なく走り続けられるトリップの方が燃費が良い」という、もう少し手前の話でした。
もし今度、実際に高速道路を長く走ったログが撮れたら、続報として書きたいと思っています!
この記事が役に立たない人
正直に線を引いておきます。
- 実際の高速道路(80〜100km/h巡航)の実測燃費を知りたい人:今回のログにはその速度帯のトリップがほぼ含まれていません。Honda公式のWLTC値(高速道路モード22.0km/L)を参考にしてください
- 特定の区間・道路ごとの燃費を知りたい人:GPSや道路種別のデータを使っていないので、区間単位の比較はできません
- 他のグレード・年式のフリードに乗っている人:うちはGB7のHYBRID Gです。CROSSTARや4WD、モデルチェンジ後の新型(GT7・e:HEV)は制御そのものが別物です
- 厳密な統計的因果関係を求める人:ここで出した相関は観察相関です。信号の数や渋滞、天候など色々な要因が混ざっているので、「速く走れば燃費が良くなる」という因果関係の証明にはなりません
逆に「高速だと燃費が伸びない、という話の根拠を公式情報で押さえたい人」には、たぶん役に立つ記事になったんじゃないかと思います!
post448・post25とのすみ分け
「あれ、前にも似たような記事があったような…」と思った方、鋭いです!
以前3年分のログを丸ごと検証した記事を書いていて、そちらは2023年と2026年を比べる答え合わせでした。今回はその中の2023年分のデータだけを使い、「速度帯」という切り口で街乗りと高速寄りの走りの差を掘り下げています。
またハイブリッドのEV走行のコツをまとめた基礎編の記事も書いているので、フリードの燃費を良くする運転のコツそのものを知りたい方はそちらも参考にしてみてください。


よくある質問(FAQ)
Q1. 結局、フリードHV(GB7)は高速だと燃費が悪くなるんですか?
「悪くなる」というより「郊外までと比べると伸びがほぼ止まる」が正確です。郊外21.6km/L→高速道路22.0km/Lで伸び率は+1.9%(Honda公式WLTC値)。ガソリン車の+7.4%より伸びしろは小さいですが、悪化はしません。
Q2. なぜハイブリッド車は高速だと燃費が伸びにくいんですか?
高速巡航は「エンジンで効率よく運転できるシーン」としてエンジン主体になる設計だからです(Honda公式より)。回生ブレーキも減速・制動時しか働かないので、一定速度で走る高速道路では出番が少なくなります。
Q3. 今回のデータで「高速道路を走った区間」は分析できているんですか?
できていません。うちのログにはGPSや道路種別のデータがなく、記録されている最高速度も91.0km/hにとどまります。今回は平均速度の速度帯別集計で代替していて、実際の高速道路巡航そのものではない点は正直にお伝えしておきます。
Q4. 平均速度が速いと燃費が良くなるのはなぜですか?
信号待ちや停車が少なく、一定のペースで走れるトリップほど燃費が良い傾向がある、とだけ言えます。観察された相関(ρ=0.576)であり、渋滞や経路の違いも混ざるので、因果関係とは言い切れません。
Q5. CarScannerやOBDLink MX+を使えば自分の車でも同じ分析ができますか?
はい、できます!OBD2ポートにアダプタを挿してログを取り、速度・距離・燃料のPIDが継続して記録できれば同じような集計ができます。うちが使っている機材やデータの取り方はこちらの記事で詳しく紹介しています。
まとめ
3行にまとめます。①Honda公式のWLTC値では、フリードHV(GB7)は市街地→郊外で+20.7%伸びるのに対し、郊外→高速道路は+1.9%とほぼ横ばいでした。②理由はi-DCDの設計そのもので、高速巡航はエンジン主体・回生の出番も少ないと公式に説明されています。③自分の2023年ログ(116トリップ)では平均速度が速いほど燃費が良い傾向が出ました。ただし最高速度が91.0km/hにとどまるため、これは「街乗り〜郊外寄り」の範囲の話にすぎません。
というわけで、今回は「白黒つかない」という結論になってしまいましたが、逆に「高速の実測ログがまだ無い」という宿題が見えたのは収穫でした!今度長距離ドライブをする時は、意識してログを取ってみようと思います。では今回はこの程度で〜!

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